富士書房

ロンドン五輪の女子サッカー、残念ながら決勝でアメリカに敗れましたが銀メダルを獲得しました。おめでとうございます。試合としても面白い展開で個人的には見てよかった満足の試合でした。
　
さて、この活躍を受けてオススメしたいのが「さよならフットボール」というコミックです。
舞台は中学のサッカー部。言っちゃうと男子部員に混じって一人の少女が活躍する物語です。男子とのフィジカルの差をうまく受けいれられず自他共に空回り気味なまま新人戦に突入。とてつもない能力を秘めるがゆえにケガを恐れる監督の配慮からスタメンを外れるが、強引に弟に成り代わり後半出場。やはり男女のフィジカル差は圧倒的、だがその「フィジカルの差がサッカーの優劣」という幻想から解放され少女を中心に自由なフットボールが繰り広げられていく．．．。
　
タイトルだけ見ると悲しそうな印象ですが、この作品の持ち味は2巻に入ってからの痛快な反撃と、爽快な読後感であり、全2巻とコンパクトながら非常に良いものを読んだと思ってもらえる自信があります。この少女の活躍の向こうに女子サッカーの今後のさらなる発展が見える気がします。是非！